世界文化遺産登録にむけ活気づいている佐渡ヶ島へ
やはり観光客が増えているようで、
今のうちにということで先日行ってきました。
11:30新潟港出航
景観が良いと思い、2階前方の席を取りましたが、
先頭にはガラス飛散防止のためにアルミ板が張られ
外が見えません。これは残念でした。
3,4列目以降の窓際だと、きれいな海や離れていく新潟、
近づいてくる佐渡ヶ島を感じることができお勧めです。
カーフェリーのように、うみねこが付いてきて
餌をあげることはできません。
が、あっという間に到着です。
一周は約280km、面積は東京23区の1.4倍ほど。
本州最大の島に、5万人が暮らしています。
以前訪ねたときは、金山、トキの森公園、真野御陵、
誰もが知る観光地をまわってみましたが、今回は佐渡の知人が
最近話題になっているところを案内してくれました。
両津港から県内一番の大きな加茂湖を見ながら清水寺(せいすいじ)へ。
京都の清水寺(きよみず寺)を模して建立したといわれていますが、
(せいすいじ)と読みます。
仁王門をくぐると長い石段が続いています。
高く並ぶ杉木立の間の石段。
駐車場が石段の途中にありますので、
小さな子供や、お年寄りも無理なく登っていけます。
登り終えると正面に、救世殿(ぐぜでん)が。
清水の舞台を感じさせます。
新潟県佐渡市 新穂大野 124-1 お問合せ先 0259-22-2167
まだ周りの手入れが行き届かないようですが、
それがまた風情があり、思わずため息が出ます。
近くの長谷寺ヘ
こちらもはせでらと読みたいところですが、
(ちょうこくじ)です。
大和の「長谷寺」を模した寺です。
新潟県佐渡市 長谷 13 お問合せ先 0259-66-2052
近くに多くの寺や城跡があり、佐渡の歴史を感じます。
神社・仏閣巡りが続きます。
妙宣寺
日蓮大聖人の直弟子阿仏房日得の自宅を
阿仏寺としたものが前身と言われています。
国の重要文化財に指定されています。
直江兼続が奉納したと伝えられる槍の穂先なども観られます。
五重塔が美しく佇んでいます。
整然とした境内とかやぶき屋根の庫裏(くり)です。
新潟県佐渡市 阿仏坊 29 お問合せ先 0259-55-2061
大膳神社
品格漂う能舞台をもつ資朝卿ゆかりの社
新潟県佐渡市 竹田 562-1 問い合わせ先 0259-55-2953
田園風景の中、少し奥まったところに大膳神社が。
この能舞台は1846年に再建されたもの。
格式の高い舞台として能以外には使わせなかったと言われています。
最古の演能記録は、1863年以前とのことです。
現在も4月、6月と上演されています。
SADO RESORT HOTEL AZUMA(ホテル吾妻)
両津から相川方面に向かって神社仏閣巡りを満喫し、
夕日に一番近い宿と言われるホテル吾妻に宿泊です。
新潟県佐渡市相川大浦548-1 問い合わせ先 0259-74-0001
目の前に広がる美しい七浦海岸は、「日本の夕陽100選」にも
七千坪の庭園、佐渡ブルーの空と海は
絵画のように美しい光景で、ホテル選びは決まりました。
北沢浮遊選鉱場跡(きたざわふゆうせんこうばあと)
近くのレストランの方が、いろいろと説明してくれました。
もとは銅の製造過程で行われていた技術であった浮遊選鉱法を
金銀の採取に応用し、日本で初めて実用化に成功。
金山の鉱物を、金銀銅、ガラスまで採取できたとのことです。
日本で初めて成功した浮遊選鉱場で、東洋一といわれています。
右手の建物は、発電所。
廃墟に緑が生い茂る様から“佐渡のラピュタ”とも言われています。
宿泊したホテル吾妻では、夜のライトアップされた
幻想的な北沢浮遊選鉱場跡をバスで案内してくれました。
また別の雰囲気で素敵でしたが、
あいにくの雨で、残念な写真になってしまいました。
尖閣湾揚島遊園
尖閣湾を一望する観光スポット
日本海の荒波で削られた断崖と岩礁からなる2kmほどの海岸線です。
絶景と言われる北欧ノルウェイ「ハルダンゲル峡湾」の景観に
勝るとも劣らずといわれています。
曇っていましたが、それでも澄んだ海を感じてもらえると思います。
新潟県佐渡市 北狄 1561 問い合わせ先 0259-75-2311
周辺は「全国渚百選」にも指定されている海中公園です。
佐渡奉行所は、相川湾を眺望する舌状の台地上にありました。
慶長8年(1603)、大久保長安は相川の金銀山が栄えると、
陣屋(佐渡奉行所)を慶長9年相川へ移しました。
現在の佐渡奉行所は平成7年より復原工事、
平成13年4月より一部一般に公開されています。
ー佐渡観光ナビよりー
新潟県佐渡市 相川広間町 1-1 お問合せ先 0259-74-2201
入り江の奥に寄り添う「千石船と船大工の里」
集落 宿根木
吉永さゆりさん出演「大人の休日クラブ」のCMで
瞬く間にに有名になった宿根木です。
江戸時代、船大工が作り上げたという町並みです。
小さな入り江の奥に、船板などを利用した
板壁の民家100余棟が密集する町並みは、
国の重要伝統的建造物群保存地区です。
集落全体が船の仕事に従事した歴史を感じます。
民家3棟が公開(有料)されており、
拝見した民家は、数年前までおばあさんが
お一人でお住まいだったとか。
宿根木が最も繁栄したのは、佐渡金山繁栄期、
江戸後期から明治初期です。
西廻り航路の全盛期であった北前船稼業として発展。
このころ現在の宿根木の町並みが形成されました。
近くの矢島・経島によって両津港へ
赤い橋がつなぐ伝説の矢島・経島
たらい船も人気です。
・弁慶のはさみ岩
(県道45号線沿い、下相川の浜)
鬼も逃げ出す力自慢、佐渡弁慶が投げた岩と言われ、
岩と岩の間に、くさび型の岩がすっぽりと挟まっています。
岩が落ちない様子から、多くの受験生が願掛けに訪れるそうです。
言い伝え:その昔、佐渡弁慶ら山伏一行が
相川から金北山へ修行に行く途中で、
待ち伏せした鬼が力比べを所望してきた。
その時に佐渡弁慶が投げ飛ばした岩が
下相川の浜まで飛んできたといわれています。
弁慶のはさみ岩を見ながら両津港へ~
歴史と文化が色濃く残された佐渡の旅を満喫しました。
食事も美味しく、また島の皆さんが世界遺産に向け
観光客に島の良さを伝え、温かく迎えてくれていることが
とてもよく伝わりました。
どこをとっても、素敵な佐渡ヶ島でした。
よろしくお願いします!